幼稚園や小学生の頃、あなたはどんなお稽古を習っていましたか?
今、ご自身のお子さんにピアノを検討しているママさん・パパさんも多いでしょう。
では、ピアノの習い事はいつ・何歳から始めれば良いのでしょうか?また、お月謝・費用がどのくらい掛かるのかも気になりますよね。
この記事では、ピアノをお子さんに習わせる適切な開始時期とお月謝・費用の相場、レッスンの種類について具体的に解説していきます。
もし、現在ピアノのお稽古を選択肢として迷っていらっしゃるお母さん・お父さんへ、参考になさってみて下さいね!
ピアノは何歳から始めるべき?
本来、ピアノを始める場合に「何歳からスタートしないと間に合わない」ということはありません。
以前は、幼稚園に入る前に習わせるといったケースも多かったように思います。
ここで、しっかり現在の調査統計もチェックしてみましょう。
2022年の最新調査データから読み解く
こちらは、「0歳-12歳までの子どもに習い事を経験させたことのある保護者」を対象にした株式会社シークの2022年の最新調査データです。
ピアノ教室は、1027人中127人の親御さんが回答。
ピアノ教室は、8歳が最多で17%を占めていました。その他11歳14%、12歳13%という結果に。
小学校低学年あたりから、ピアノのお稽古スタートを決めるパパさん・ママさんが多いようです。
ピアノを習わせようと決めた理由は?
保護者の皆さんが、「ピアノを習わせよう!」と決めた理由も、かなり理にかなっていました。
・一対一で、教えてもらえ、先生と子どもとの相性が、良さそうだったから。
(ママ30歳/子ども5歳 千葉県)
・ピアノを通して音楽が好きになってもらいたいから。
(ママ36歳/子ども6歳 福岡県)
・五感を全部使うので、親が習わせたかった。
(ママ45歳/子ども12歳 京都府)
・発表会などで自信が着くと思ったから。楽譜が読めると良いと思ったから。
(ママ41歳/子ども12歳 東京都)
・集中力と感性を身に付けるため。
(ママ43歳/子ども9歳 栃木県)
・ピアノは頭も使うし、感性も豊かになるから。私も子供の頃に習っていた。
(ママ44歳/子ども9歳 福岡県)
・人見知りが激しいので、人と関わる機会を増やすため、予定より早く始めた。
(ママ40歳/子ども11歳 奈良県)
・指を動かすことは脳を動かすことにもなると思うから。音楽的センスも身につけてほしいから。
(ママ42歳/子ども12歳 愛知県)
<引用元:株式会社シークの調査データhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000042413.html>
子どもの習い事にピアノがおすすめな理由とメリット
では、ここからピアノをお稽古として習うメリットとおすすめの理由を3つに絞って解説していきます。
- IQが上がる
- 音感が身につく
- 楽譜が読めるようになる
IQが上がる
2012年に行われたヨーロッパの研究により、ピアノ稽古にはIQを上げる効果があることが証明されています。
上記に掲載した保護者の方々の意見の通り、「両手で異なる動きをする」「同時に楽譜を読む」という行為は、ワーキングメモリ(作業記憶、作動記憶)を鍛える効果に繋がるのです。
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音感が身につく
ピアノ教室では、ピアノを弾くという演奏行為だけでなく、音感を鍛える能力も養います。
子どもの頃から音楽に触れていると、自然と無理なく音程や音感を正しく捉える習慣が培われるのです。
楽譜が読めるようになる
楽譜を読む能力は、ピアノ以外の様々な楽器を弾いたり習ったりすることで身につきます。
ピアノは、その最初のステップとして入りやすい傾向にあります。
そのため、将来楽譜に触れたり他の楽器を演奏したい場合、役立つ能力になります。
自信がつく
ピアノのお稽古の場合、ただ教室で習うだけではなく、演奏会や発表会があります。
教室によって異なりますが、大勢の前で練習結果を披露するチャンスもあるため、子どもの頃から人前に出る空気を体感できるのです。
もちろん、子どもの性格によって向き不向きがあります。
ただ、1度は経験すべきです。
理由として、お子さんが「本番に強いタイプなのか」「表立って何かをするには向いていない性格なのか」が明確にわかります。
内弁慶な子であっても、演奏に集中すると練習以上の成果を披露できるなど、体験してみないとわからないことも結構あるんです。
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ピアノの習い事のデメリット
ピアノを習うメリットについて解説していきました。
次は、ピアノを習う場合のデメリットについて。ご家庭の事情や環境なども踏まえて、検討時に参考になさってみて下さい。
- 自主練習が必ず必要
- 家での練習用ピアノが必須
- 家で練習する際、防音が必要な場合も
自主練習が必ず必要
ピアノを習う場合、先生から出された課題に対して、自宅で練習が必ず必要になります。
そのため、お稽古時間だけで完結しない習い事であることがデメリットの1つです。
ただ通うだけでなく、お稽古日以外の日に自宅で定期的に練習をする習慣をつけなければなりません。小さなお子さんの場合、自らスケージュールを組むことは困難なため、どうしてもママさん・パパさんのサポートやフォローが必要になります。
家での練習用ピアノが必須
ご自宅でピアノがない場合、練習ができない環境ではピアノのお稽古を続けることは難しいです。
実際に、楽譜を見ながら両手を動かす訓練を繰り返して音を奏でるというスポーツに近い習い事なので、自宅に必ずピアノ・または電子ピアノは必須と言えます。
家で練習する際、防音が必要な場合も
お住まいの環境によっては、ピアノの練習ができる時間帯やご近所との気遣いをしなければならない場合があります。こちらも、ご近所やお家の構造・環境によって大きく異なるため、ピアノのお稽古をスタートする前に確認しておきましょう。
ピアノのお月謝費用はどのくらい必要?
では、具体的にお月謝費用はどれくらいなのでしょうか。
具合的な金額と目安について、解説していますので、ご参考下さい。
個人レッスンの場合
先生とのマンツーマン個人レッスンの場合、平均的なお月謝相場は、およそ6,000円程度といわれています。週1回(月4回程度)になります。
少し高いですが、ピアノ1台に向き合い習う場合、先生とのコミュニケーションも重要になりますので、効果的に学ばせたい場合は個人レッスンがおすすめです。
大手の音楽教室
小学生からレッスン費用はレベルにより異なり、7,000円〜10,000円が相場になっています。さらに、レベルの高い生徒のためのコースの場合、お月謝相場は20,000〜30,000円ほどです。
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個人の教室
個人教室の場合、ピアノの講師が個人事業主として提供しているため、レッスン料が比較的安く設定されているケースがあります。
そのため、お月謝相場の6,000円よりも安い5,000円程度で学べるチャンスも。
また、有名なピアノ講師の場合、その点金額が大きく跳ね上がることもありますので、誰に学ぶかも一緒に検討した方が良いでしょう。
大学受験のためのレッスン
進路で音楽学部や音楽大学の受験を目指す場合、音楽教室・個人の教室のレッスン以外にも、大学の先生にレッスンをお願いするのが、一般的です。
また、通常の個人教室や音楽教室には通わず、大学の先生のレッスンのみに絞って学ぶ人もいます。 大学の先生に直接レッスンを受ける場合の料金相場は、1回30分で10,000円〜20,000円程度です。
グループレッスンの場合
グループレッスンの場合は、週1回(月4回程度)のレッスンでお月謝はおよそ6,000円程度が相場です。
お値段的には、個人レッスンの半額程度になりますが、その分一緒にレッスンする他の子どもたちとの相性の問題や、先生とのコミュニケーション量が減ってしまうデメリットがあります。
お子さんによっては、「友達と一緒に習えることが楽しい!」とピアノを通じて社会性や社交性が育まれる場合もあります。
しかし、率先して発言や主張ができないタイプのお子さんの場合、遠慮しすぎてしまい、お稽古が辛くなってしまう場合もあります。
大手の音楽教室
大手の音楽教室の場合、幼児クラス(グループレッスン)で5,000円〜8,000円ほどかかるケースも多々あります。
小学生からレッスン費用はレベルにより異なり、7,000円〜10,000円が相場になっています。さらに、レベルの高い生徒のためのコースの場合、お月謝相場は20,000〜30,000円ほどです。
個人の教室
個人教室でグループレッスンを実施しているところは少ないようです。
ただし、大手のように大人数で参加するタイプとは異なり、生徒2名対講師1名というケースを行っているピアノ教室もあります。
しかし、ほとんどの場合、マンツーマン(個人レッスン)が主流です。
練習用ピアノの種類と選び方
ピアノのお稽古を始めることが決まったら、まず1番最初に用意しなければいけないのは「ピアノ」です。購入する前に、ピアノの料金の目安や電子ピアノとの違いについても理解しておきましょう。
ピアノの料金
ピアノは楽器なので、バイオリンや他の楽器と同様、お値段も上を見出したらキリがありません。
通常のピアノの場合、最低でも50万円からです。また、高級ピアノの場合、当たり前のように100万円以上します。
ただし、電子ピアノという選択肢もあります。
電子ピアノの場合、安いものであれば10万円から販売されています。
ピアノと電子ピアノどっちが良いの?
電子ピアノと普通のピアノの違いについて、簡単に解説をします。
ピアノを長く続けていく場合であれば、ピアノの方がおすすめです。
しかし、「今後習い事を続けるか、どうなるかわからない」場合であれば、電子ピアノでひとまず試すこともおすすめします。
鍵盤を押すときの必要な力の違い
電子ピアノの場合、通常のピアノの鍵盤(けんばん)よりも、指で押す力が軽いことが特徴です。そのため、自宅で練習をしている際の指の感触と教室とでは、違いを感じる場合があります。
音色の違い
音色についても、大きな違いがあります。
本来、ピアノは弦により音が出るため、響きによる共鳴が起こり表現力の幅を生み出すことができます。
しかし、電子ピアノの場合、音を生み出す仕組みが異なるため、表現の幅を利かせることができません。そのため、弾き方によって印象を大きく変えることは難しいといえます。
最後に
如何でしたか?
この記事では、ピアノをお子さんに習わせる適切な開始時期とお月謝・費用の相場、レッスンの種類について解説しました。
ママさん・パパさんのお子様のお稽古選びに、少しでもお役に立てたら嬉しいです!