子どもの頃から運動しすぎると、身長が伸びにくくなるという噂を聞いたことはありますか？
でも、その噂、本当でしょうか。
確かに、過度な運動は逆効果かもしれません。
しかし、正しい運動方法を習慣化すると、身長は伸びやすくなることがわかっています。
この記事では、身長を伸ばすために効果がある運動方法や栄養素、そして習慣について、わかりやすく解説していきますのでご活用下さいね！
子どもの身長を伸ばすために運動習慣が効果的な理由
子どもの身長を伸ばす役割を担っている大切なもの、それは成長ホルモンです。
成長ホルモンは、深い睡眠に入ることで分泌されます。また、適度な運動もこの成長ホルモンを促す効果があるのです。
成長ホルモンは、たんぱく質を合成し筋肉をつけたり、脂質の代謝を促して体脂肪の蓄積を抑えたり、体脂肪を燃焼させる働きがあります。
また、成長ホルモンは、加齢とともに分泌量が低下します。
もっと具体的に解説をすると、筋トレ(無酸素運動)で発生する乳酸は、脳を刺激し成長ホルモンの分泌を促します。この時、発生する血液中の成長ホルモンの濃度は、200倍程度増加し、睡眠中と同じ状況なのです。
運動をすることで体力を消耗し、適度な疲れから深い眠りに入りやすくなります。この循環で、成長ホルモンをさらに分泌させることができるのです。
また、習い事で習慣化できれば、ストレス解消や集中力を養うなど、背を伸ばすだけではない相乗効果発揮できます。
背を伸ばすために良い運動
おすすめの運動は、バレーボール・バスケットボールのような、飛躍する上下運動のスポーツです。また、全身を伸ばして踊るバレエなどは、大人になっても骨格が整っており姿勢が綺麗になります。
背を伸ばすために良くない運動
背が伸びにくくなってしまう運動はなるべく避けたいですよね。
実は、「この運動は身長を下げる」といったものは原則ありません。ただ、運動量が過度で、子どもの身体や体力に負担が大きすぎた場合や、一部の部位にだけ負担がかかるもの、骨格を変えてしまうようなスポーツに関しては控えておいた方が良いでしょう。
ただし、習い事として行う分には、そこまで影響はないです。
プロを目指す選手コースなどの場合、多少影響がある可能性があります。
子どもの身長を伸ばすために取り入れるべき習慣と栄養素
子どもの身長を伸ばすためには、運動以外にも行うべき習慣や栄養素が必要です。
ここからは、項目に分けて、具体的に解説していますので、日常生活に取り入れてみて下さいね！
睡眠
成長ホルモンは、睡眠中に分泌されます。
そのため、子どもの成長と睡眠時間や睡眠の質はとても大切な習慣なのです。
成長ホルモンが分泌圧されるのは、眠りに入ってから数時間（目安は3時間程度）のノンレム睡眠と呼ばれるタイミングです。
大人の場合も同じですが、眠る直前にテレビやスマホ・タブレットなどでインターネットなどで動画視聴は控えましょう。明るさによって、脳が覚醒されてしまい、メラトニンの分泌量が抑制されてしまうのです。そのため、寝つきが悪くなってしまいます。
メラトニンとは？
脳の松果体（しょうかたい）と呼ばれる部分から体内時計に働きかけることで、覚醒と睡眠を切り替えて、自然な眠りを誘う作用があり、「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。
このメラトニンは眠りを誘うほかに、抗酸化作用によって細胞の新陳代謝を促したり、疲れを取ってくれるために、病気の予防や老化防止にさまざまな効果を持つと考えられており、注目されているホルモンのひとつです。
＜引用元：武田薬品工業株式会社＞
成長するための睡眠量として、小・中学生で9時間、高校生以上で8時間が理想といえます。
しかし、現在はスマホやタブレット、塾やSNSなど、大人たちもそうですが、子どもたちも同じように睡眠時間が削られてしまう傾向が高いです。
お家の中で、無理のない程度にルールを決めておくと良いでしょう。
就寝時間の1時間半前からはテレビやタブレット・スマホを控えるために、リビングの指定の場所に置くなど、家庭内でストレスを溜めない方法をお子様と話し合ってみて下さいね。
栄養素
では、大切な栄養素を解説していきますね。
カルシウム
栄養素の中でも、ママさん・パパさんがかなり意識しているのは、カルシウムではないでしょうか。
実は、カルシウム自体に、背を伸ばす効果はありません。
ただし、骨を強くする効果があるので、身長を伸ばすために必要な基盤作りに不可欠な栄養素なのです。
また、カルシウムには、歯や骨を丈夫にするだけでなく、筋肉の収縮・血液の凝固、ホルモンの放出など、私たちが生きていく上で大切な生理機能の整える役割があります。
だから、「身長を伸ばすには運動とカルシウムでしょ！」と思っていたママさん・パパさん。
大正解ですよ！
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アルギニン
アルギニンという栄養素をご存知でしたか？
アルギニンとは、成長ホルモンの分泌を高めるアミノ酸です。疲労回復や活力アップ・免疫力の向上。
そして、今回の目的に「身長を伸ばす」という効果があります。
具体的には、肉類やナッツ・大豆・レーズン・玄米・牛乳にも含まれています。
鰻（ウナギ）やニンニクにも多く含まれているので、おすすめです。
もちろん、アルギニンだけを多く摂取すれば良いわけではありません。
必ず、栄養バランスも考慮して、以下の食品を意識的に組み込む工夫をしてみましょう。
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正しい運動と効果的な栄養で子どもの成長を育もう
如何でしたか？
お子様の身長を伸ばすことをテーマとした内容でしたが、保護者の皆さんにも大切な栄養素や習慣のお話も多く含まれています。
「お母さんだから」
「お父さんだから」
と、自分で責任負荷をかけすぎて、抱え込まないで下さい。
保護者の皆さんも、無理せず、子どもたち一緒に、成長過程も楽しんで下さいね！
この記事が、保護者の皆さんのお役に立ちますように！
