勉強しないからスマホ取り上げるのは効果ってあるの?「成績下がったらスマホ没収」から見える問題と課題

コラム

「勉強しないからスマホ取り上げる」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。親が子どもに対してスマホを取り上げることで、勉強に集中させようとすることはよくあることです。しかし、その効果について疑問を持つ人も多いかもしれません。

この記事では、「成績下がったらスマホ没収」の本当の問題点や課題について解説していきます。

勉強しないからスマホ取り上げ|スマホ没収は効果があるのか?

子どもたちにとって、スマホは勉強の妨げになっているという指摘があります。そのため、成績が下がった場合にスマホを没収するという方法が取られることがありますが、果たしてこの方法は本当に効果があるのでしょうか?

スマホ没収は一時的な対処にすぎない

一時的に集中力を高めることができるスマホ没収ですが、長期的な改善には繋がりません。また、スマホがなくても別の娯楽に没頭することがあるため、根本的な問題解決にはならない可能性があります

スマホ没収はストレスになる?スマホ取り上げによって生じる問題

スマホ没収によって、子どもたちが孤独やストレスを感じることがあるため、状況が悪化する可能性もあります。より反抗的になってしまう場合があるだけでなく、スマホに依存してしまった根本原因が解決されないままになる場合もあります。

実はスマホが原因ではない?

実は、スマホが勉強の妨げになってしまっている場合でも、根本的な原因は別にあるケースが多いです。

ほとんどの場合、原因がスマホではなく、学習方法に問題があることが多いです。学習方法の習慣化が定着していない・そもそも勉強方法がわからず集中できないなど。

スマホが勉強からの逃避ツールになっているだけ

スマホが単に勉強からの逃避ツールになっている場合、スマホを没収したからといって、成績も姿勢も大きく改善はされません。「逃避したい」気持ちがある以上、私たち人間は弱い生き物なので、逃げツールを変えて逃避し続けてしまいます。

勉強しないとスマホ取り上げ|スマホを取り上げる前にやるべきこと

子どもが勉強しないときにスマホを取り上げる前に、親がやるべきことがあります。

子どもと原因について、本音で話し合う

まずは子供と向き合って、何が原因で勉強をしなくなったのか、本音を話を聞くことが大切です。

子どもが勉強を嫌がる理由としては、理解できない・つまらない・疲れる・やる気が出ないなどがあります。その上で、一緒に解決策を考えましょう。

例えば、勉強のやり方や量を見直したり、一緒に勉強する時間を作ったりすることができます。

スマホを取り上げた際の使用ルールを話し合って決める

また、スマホを取り上げた後には、どうやってスマホの使用を取り決めるかを子供と話し合いましょう。理不尽な制限を課すと子どもの反発を招くことがありますので、ルールを決める際には相手の気持ちに配慮することが意識しましょう。

勉強しないとスマホ取り上げ|スマホを取り上げた後の対応策

スマホを取り上げた後の対応策としては、スマホ没収後に何ができるのか・どう環境が変化するのかを事前に話し合って共有しておきましょう。

例えば、スマホがなくても支障がでないか、友達との交流方法などを話し合っておくことで、スマホ没収によって生じる問題を理解し、子供と共に本来の勉強や成績に関する問題解決に取り組みましょう。

スマホ取り上げは一時的な対処法であり、長期的な解決策を見つけるためにも、子供とのコミュニケーションを多く取ることは大切にしていくことが必要である。

勉強しないとスマホ取り上げ|スマホを取り上げる際の注意点

スマホ没収をする際には、以下の点に注意しましょう。

スマホ没収をする前に知っておくべきこと

まず、スマホ没収をする前に、子供と一緒に会話する時間を確保することが大切です。子どもの心情の変化や、勉強に対する向き合い方など、スマホに依存している様子が原因として直結しているかどうかを見極めるために、会話して子どもの気持ちを知りましょう。

スマホ没収の適切なタイミング

また、スマホ没収のタイミングにも注意が必要です。いきなりスマホ没収をすると、ただただ子どもはストレスを家事てしまいます。事前に、子どもも納得できる説明をし、一時的に没収される理由を納得した上で実施しましょう。

まとめ

成績の低下や勉強不足に悩む子どもに対して、スマホを取り上げることは親にとっては手っ取り早く行える方法の一つかもしれません。

しかし、その方法が本当に効果的かどうかは疑問が残ります。この記事でご紹介したとおり、スマホを没収しても勉強に集中できない、自主的な学習意欲が低下する、精神的なストレスになるなど、問題点や課題は、「スマホに依存してしまうその理由」にあることがお分かりいただけたでしょう。親は子どもに対して一方的にスマホを取り上げるのではなく、一緒に問題を解決していくことが必要です。

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