「子どもといつまで一緒になるものなんだろう?」と気になっているママパパさん。タイミングがわからなくて迷っているなら、この記事でご紹介している調査データと方法を基に、時期を検討してみてはいかがですか?
この記事では、子どもが一人で寝始めた時期の調査データを基に、子どもが一人で眠るメリット(利点)や効果についても、具体的に解説しています。
子どもといつまで一緒に寝る?
一般的に、日本では、幼児期は一緒に寝ることが推奨されます。子どもが十分な自立心や自我を身につけ始めたら、別々で寝てもよいでしょう。お子様の性格や成長によって、最終的な判断は、子どもと家族のライフスタイルによって異なるため、相談し合うことも大切です。
では、実際に他のお家では、いつからお子様一人で寝始めたか、気になりますよね。続いて、最新の調査データを調べてみました。
子どもはいつから一人で寝始めている?【2022年調査データ】
日本全国の中学生以下のお子さんをお持ちの親御さんを対象に「子どもが一人で寝始めた年齢は?」という内容の2022年アンケート調査結果です。
1位は、小学校低学年から。2位は、小学校中学年からなので、小学生の間に一人で寝始めるお子様が多い傾向がはっきりわかりますね。
調査方法:インターネット調査
調査人数:200人(10代:4人、20代:27人、30代:81人、40代:54人、50代:25人、60代以上:9人)
調査主体:ARINA株式会社、おうち教材の森
調査時期:2022年3月2日
1位:小学校低学年から
それぞれの理由も、それぞれ異なった結果となっています。自立心が芽生える速さや性格なども関係しているようです。
・親に甘える子ではなく、なんでもひとりでやりたがる子だったから
・一人で寝てみたくなる年頃だからです
・子供部屋を作ると1人で寝るようになった
・本人が、小学校入学を機に1人部屋が欲しいと言い、そのタイミングで自分から1人で寝ると言ったから
・ひとりで寝たいと言ったから
・節目で1人で寝るようになった
<引用元:おうち教材の森>
2位:小学校中学年から
小学校中学年になると、周りの様子を気にしたり、自分のリズムができてくるタイミングでもあります。また、「夜が怖い」「一人で寝るのが不安」という気持ちも、徐々に減ってくる子もいるようです。
・睡眠のリズムができてくるから
・夜一人で寝るのはこの頃から一切怖がらなくなりました
・兄弟で寝れるようになったから
・うちの子どもはみんなそれくらいにひとりで寝ていたから
・一人部屋にしたので
<引用元:おうち教材の森>
子どもにとって独りで眠ることの重要性
独りで眠ることは、子供の自立心や自己責任の感覚を育むことができます。また、親がベッドから離れることで、より良い眠りの質、より充実した日々、子供と親の距離を置くこともできます。
小学生になると、同級生たちや先生などと係わったり、当番や係などの役割を経験し始めます。そこで、自立心や自己責任が刺激されるため、「一人で過ごす」「一人で何かする」ということに対する意識が生まれる大切な成長期でもあるのです。
子どもを独りで眠らせるよう促すのはいつから?
子供を独りで眠らせるよう促すのに最適な時期は、子供の準備ができていると判断できる時です。特に決まったルールはありませんが、海外の場合は、生まれた時から子供部屋が与えられて、親と子どもは、通常2歳〜3歳から別々の部屋で眠ります。
日本の場合は、部屋数がないなどの物理的な問題もあります。しかし、一緒に眠るのは、お子様の性格や成長に合わせて、小学校低学年までが良いでしょう。
はじめての挑戦を大切に
早い子の場合、幼稚園のお友達から「◯◯ちゃんはもう独りで寝てるんだって!」と自分もそうしたいと言い出す子もいるでしょう。
けれども、まずはあなたのお子様がどうしたいかをちゃんと聞いてあげてください。「独りで寝たい」と見栄を張って言っても、目が覚めた瞬間怖くて泣き出してしまう子もいます。失敗しても、始めての挑戦を褒めてあげてください。
「今日も挑戦してみる?」と慣れるまでは、お子様の気持ちとペースに向き合って、独りで眠れるようになれるまで見届けてください。
子どもを独りで眠らせるための簡単手順
子供を独りで眠らせるためには、慣れるための時間を作り、安心感を与えることが大切です。また、独りで眠らせるためのルーティンを整えると、習慣化しやすくなります。
- お風呂の時間やテレビやゲームの時間などを決める
- 眠る前の習慣を作る
ほとんどのお家では、このような時間や習慣のルールを決めていることが多いです。
眠る前に、絵本を1冊読み聞かせる、歯磨きタイムの後はお布団に入るルールなど。筆者の知人は、寝かしつけの際、お休みなさいのハグをする、ベッドの横にオルゴールを鳴らしてリラックスさせるなどのルールを作っていました。赤ちゃんだけでなく、幼稚園児でも、オルゴールは睡眠誘導への効果が高いそうです。
子どもを独りで眠らせるため一般的な課題と解決策
子供を独りで眠らせることにはいくつかの課題がありますよね。
例えば、子供が寂しがったり恐れを感じたりすることがあります。また、嬉しいことや楽しいことなど、直近で見たゲームやテレビなどで、興奮状態の場合などは、なかなか寝付けない場合もあります。
眠る前には、感情を大きく動かす刺激を与えないことがおすすめです。
また、小学生になると、成長期のため、体力的な消耗をしていないと、力が有り余っている場合があります。全身を動かすような習い事を定期的にすることで、決まった時間にしっかり就寝する習慣も身に付く効果もあります。
独りで眠る習慣を維持する方法
子どもが独りで眠る習慣を作る方法はこちらの5つ。
- 安定したスケジュールを守る
- 安心して独りで眠れる寝室を作る
- リラックスするための習慣を作る
- 寝る前に会話をする
- 教育的な要素を加える
安定したスケジュールを守る
子どもに毎日の固定スケジュールを作り、同じ時間に寝ることを習慣づけます。日常のリズムを作ることで、「眠る時間だ」という認識を定着させることができるだけでなく、健康維持にも繋がります。
安心して独りで眠れる寝室を作る
子ども用のベッドや布団、絨毯、ぬいぐるみなどを用意して、寝室を安心できる環境に整えます。好きなおもちゃを枕元に並べてあげたり、ふと目が届く場所に安心できるものが見えるようにするなど、ほんの少しの工夫と遊び心を持って寝室を整えてあげましょう。
リラックスするための習慣を作る
子どもに読書、音楽聴きなどのリラックスする習慣を作り、寝る準備時間を一緒に楽しみましょう。
寝る前に会話をする
寝る前に家族との会話や話し合いを挟み、子どもを安心させます。今日あった学校や友達との出来事の話を聞いてみたり、どんなことを思っているのか、また、明日はどんな風になればいいな、など。体験や感情に関する話に触れてみるのも良いです。リラックスしているからこそ話せる話が出てくる場合もあるので、親子が向き合う大切な時間にしましょう。
教育的な要素を加える
寝る前に絵本などを読んで、子どもに寝る前に、安心感と想像力・空想力を育みましょう。
子どもと親にとって独りで眠らせることの利点
こどもが独りで眠ることには、複数の利点があります。その中でも、最も重要な5つに絞ってみました。
- 子どもが独立心を育む
- 親もリラックスして眠ることができる
- 子どもにより良い睡眠習慣と生活リズムを作る
- 家族のスケジュールが調整しやすくなる
- 親子関係に良い影響を与える
親もリラックスして眠ることができる
意外と見落としがちなのが、「親もリラックスして眠ることができる」というもの。子どもを優先するあまり、親の睡眠時間が削られてしまうケースが多々あります。睡眠不足になると、ストレスが溜まりイライラしてしまい、お子様や周りに当たりやすくなる悪循環もあるのです。
特に、ママさんとお子様が一緒に眠る傾向が8割以上を占めているため、ママさんに負担が多くかかりがちといえます。
夫婦のコミュニケーションが増えて円満になる
さらに、子どもが独りで眠る習慣があるご家庭は、夫婦関係が円満になりやすい傾向があります。夫婦間の会話が増えるだけでなく、一緒に過ごすことで夫婦としての安心感も生まれるためです。
親子関係に良い影響を与える
「親子関係に良い影響を与える」理由は、お子様の自立心を尊重できるようになるため。親子はどうしても可愛さゆえに一体感を作ってしまいがちですが、成長過程の中で、子どもは自立して社会と関わっていかなければなりません。
可愛いお子様だからこそ、その子の空間やその子だけの時間を与えてあげることが、何よりも認めてあげることに繋がるのです。
まとめ|信頼しているからこそ、子どもの成長を見守る
如何でしたか?この記事では、子どもが一人で眠るようになるための適切な時期や方法を解説しました。上手に取り入れて、お子様の成長過程を一緒に楽しんでください。