IQとは、Intelligence Quotientの略。日本語では知能指数と表されます。
100を基準値とし、90〜109が平均値で、110以上だと「IQが高い」とされており、130以上なら「極めて優秀である」と言えるでしょう。
130を超える数値をもった子どもはギフテッド(gifted)と呼ばれ、生まれつき突出した才能を授かっている人とされています。
それでは、IQはあくまで先天的な資質によるものなのでしょうか?成長しないものなのでしょうか?
この記事では、IQを上げるために実際に「どのような教育が必要なのか」「どのように効果的なのか」を分かりやすく理由も含めご紹介しますので、参考にしてみて下さいね!
IQとは?
IQとは、Intelligence Quotientの略。日本語では知能指数と表されます。
これは精神年齢から暦年齢を割り、100倍した数で数値化した、「同年齢集団内での位置」を割り出す相対評価です。
100を基準値とし、90〜109が平均値で、110以上だと「IQが高い」とされており、130以上なら「極めて優秀である」と言えるでしょう。
130を超える数値をもった子どもはギフテッド(gifted)と呼ばれ、生まれつき突出した才能を授かっている人とされています。
あなたと大切なお子さまを支えるベビーシッターサービス【ベビーベル】IQはあくまで先天的な資質によるもの?
いいえ、実はIQは遺伝的な要素が半分ほどで、残りの半分は幼児期の環境的な要素によるものが大きいと言われているのです。
つまり、IQは伸ばすことができるのです。
子どものIQを高める方法
ここからは、具体的にIQを上げるために「どのような教育が必要なのか」「どのように効果的なのか」をご紹介します。
積み木・パズル
細かく指を動かす遊びは、器用さ、空間認識能力、集中力などを高める効果が確認されています。
積み木のように自分で好きな形を作る遊びは、それらに加えて高い創造性を育ててくれます。パズルなど、お題に沿って形を再現する遊びなら、論理的思考を育み、同時に情報処理能力を高めてくれるでしょう。
これらの遊びは、実際に子どものIQテストに使用されることも多く、実践的にIQを鍛える訓練といえます。
スポーツ
近年になって脳科学の研究が急速に発展し、運動が集中力や記憶力を高め、学習能力のパフォーマンスを上げるということが分かってきています。
身体を動かすことで、ドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンといった物質が脳から分泌されるそうです。
これらによって、頭の回転が上がり、集中力、判断力が育まれる傾向があります。
また、同時にストレス、衝撃性を緩和させ、積極性を生む効果も。散歩などの小さな運動でも効果が認められ、五感を刺激し、自発性を上げることにも繋がります。
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語りかけ
3歳までにたくさんの言葉を聞いた子どもは、親の語りかけが少なかった子どもに比べて、語彙力とIQが高くなる傾向があります。
ただし、他人の会話を横から聞くだけで、子どもの語彙力や語学力が大きく伸びる訳ではないようです。
人との関わりの多さが言語学習の成果を大きく左右します。当事者として見たものを、名前を教えてあげたり、細かく解説してあげることが大切です。
子どもが「今、何をしているか」を実況してあげたり、覚えた単語から「文章をつくる」など、覚えた知識から関連性を広げていくことで、より効率的に語彙を吸収することができます。
子どもの言いたいことを、やさしく言い方を変えて復唱してあげることも有効的でしょう。
また、語彙力を上げると、発話を早く引き出し、会話から子どもの知識欲が高まり、更に語彙力が深まる、といった、良いサイクルを生んでくれるでしょう。
語りかけが多いほど、会話の習得が早まること、そして思考する機会が増えることは必然的なものです。
幼いために反応が返ってこない間は、上手く語りかけられなかったり、少し虚しく感じたりしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、語りかけた言葉は、たとえその時理解できていなかったとしても、確実に子どもの知能を育んでくれています。
ピアノ
2012年に行われたヨーロッパの研究により、ピアノ稽古にはIQを上げる効果があることが証明されています。
両手で異なる動きをさせながら、手よりも少し先の譜面を読み、記憶させて後追いするという稽古は、ワーキングメモリ(作業記憶、作動記憶)を鍛えることに最適です。
ワーキングメモリとは、脳の前頭前野の働きの一つで、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力。
その役割は、入ってきた情報を脳内に瞬時にメモ書きし、その中からどの情報に対応すればよいのか整理し、不要な情報は削除することです。
これが鍛えられることによって、読み書き、運動、学習などの習熟度が飛躍的に向上しやすくなります。
また、言語能力の発達にも高い影響を与えると言われており、音読練習以上の効果が期待できる場合もあるそうです。
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努力を褒めてあげる
幼児期にたくさん褒められた子どもは、自己肯定感が強くなります。
自己肯定感とは、自分自身を認め尊重できる感覚のことです。
「自分が他人からどう評価されているか」ではなく、「自分が自分に満足できているかどうか」を基準に考えることで、自己肯定感の高さは決まります。
どんなに豊かな才覚に恵まれていても、自分や物事を肯定的に見ることができなければ、本来の能力を発揮することはできないでしょう。
IQを伸ばす上で、自己肯定感は必要不可欠な感覚なのです。
自己肯定感が低くなってしまうと、自信の無さから失敗を恐れ、決断力を失い、努力を嫌うようになってしまい、内向的になりやすくなる傾向があります。
逆に、自己肯定感が高いと、主体性が高く、自信をもって自分の苦手なこともポジティブに受け入れたり、チャレンジしやすくなります。
成功だけでなく、たとえ失敗したとしても努力を褒めてあげることが大切です。
幼少期にあまり褒められなかった子どもは、高IQを持っていても自己肯定感がやや低めになり、能力を発揮しきれないこともあるそうです。
たとえ他人の前であっても、謙遜しすぎず、たくさん褒めてあげることが大切です。
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睡眠
ソウル大学医大環境保健センター研究チームの研究結果によると、睡眠時間が少ない満6歳の男の子は、十分に寝た子どもよりIQが低いという結果が出ています。
具体的には、一日睡眠時間が8時間以下である子は、10時間以上寝た子よりIQ点数が10点ほど低かったそうです。
これによって、睡眠時間が、身体発達だけでなく、認知発達および免疫体系の発達にも重要な役割を果たすことがわかりました。
知育教育を詰め込みすぎて睡眠時間を削ってしまうと、却って良くない結果を招くようです。
とはいえ、睡眠時間を一遍に伸ばすことは難しいですから、10分、15分刻みでも少しずつ睡眠時間を伸ばしてあげると良いでしょう。
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まとめ
今回は、子どものIQを高めるためにできること、そしてその効果を、簡単にご紹介させていただきました。
ちょっとした心がけから、なるべく気軽に始められるものを集めてみましたが、いかがだったでしょうか?
IQが高くなると、学習の理解力や高い認知力、さまざまな場面での対応力・応用力が期待できますが、IQが高くないからといって、子どもに成長力がない訳ではありません。
成長のペースが違うだけで、子どもは必ず、着実に成長していきます。
ですので絶対的な評価ではなく、あくまで目安に留めてください。
また、強引に知識を詰め込みすぎると、継続することが難しくなり、知識が零れていってしまう結果になりかねません。
あまり無理なく、焦らず、親も子どもと一緒に教育を楽しむことが、より大切になってきます。
来年はどんなことに興味を持つのだろう?何ができるようになっているだろう?
何をやりたくなっているかな?
そんな想像しながら、子どもとの未来を楽しんでください。